Cyber MOLKKY / モルックのルール
Rules

モルックのルールと、デジタル化で変わること

モルックは、番号の書かれたピンを棒で倒してちょうど50点を目指す競技です。ルールは10秒で説明できるほど単純ですが、終盤に「狙った番号だけを倒す」正確さが要求される点に競技性があります。

株式会社revot(筑波大学発ベンチャー)/2026-09-08 更新

基本ルール

  1. ピンを並べる:1〜12の番号が書かれた木製のピンを、決められた配置で立てます
  2. 投げる:投てきラインから、モルックと呼ばれる棒を下手投げで投げます
  3. 得点する:  
       
    • 1本だけ倒したら:そのピンに書かれた番号が得点(最大12点)
    •  
    • 2本以上倒したら:倒した本数が得点(2本なら2点)
    •  
  4. ピンを立て直す:倒れた場所でそのまま立て直します。回を重ねるほどピンが散らばっていきます
  5. ちょうど50点で勝ち50点を超えると25点に戻されます

このルールの何が面白いのか

序盤と終盤で戦い方が変わる

序盤は点を稼ぐため、まとめて倒すか大きい番号を狙います。ところが終盤は「あと3点」といった状況になり、3番のピンだけを正確に倒す必要が出てきます。

ここで力任せに投げると複数本を倒してしまい、必要以上の点が入って50点を超え、25点に戻されます。強く投げられることが不利に働く場面がある——これがモルックの競技設計の核心です。

ピンが散らばっていく

倒れたピンはその場で立て直すため、ゲームが進むほど配置が広がります。同じ盤面は二度と現れません。序盤に狙いやすかった番号が、終盤には遠くに離れていることが起こります。

体力差が結果に直結しない

以上の理由から、運動能力の高さがそのまま勝敗にならない競技になっています。フィンランドで老若男女が同じルールで遊ぶのも、日本の学校や福祉施設で採用が広がっているのも、この性質によるものです。

国内の経験者は約362万人(2025年・日本モルック協会)。2024年には函館で世界大会がアジア初開催されました。

通常のモルックで、運営上つまずくところ

ルールは単純ですが、実際に人を集めて行うと次の作業が発生します。

参加者が入れ替わるたびにこれが繰り返されるため、イベントや授業では専任の係が要ります。

Cyber MOLKKY で変わること

項目通常のモルックCyber MOLKKY
倒れたことの判定目視各ピンが内蔵センサーで自己判定
判定の伝達声で伝える無線でiPadへ送信
得点計算人が計算アプリが自動計算
50点超過の処理人が処理自動
記録手書き自動で残る
倒れた合図なしピン内蔵LEDが発光
審判・記録係必要不要

競技のルール自体は変えていません。変えたのは、そのルールを回すために人がやっていた作業のほうです。

技術的にどうやっているか

カメラで撮影して画像解析する方式ではありません。各ピンの内部にIMU(慣性計測ユニット)が入っており、ピン自身が「自分は今倒れた」と判定して無線で送信します。

この方式には実務上の利点があります。

この仕組みについては特許を出願中です(発明の名称「投擲ゲーム支援システム」。日本=特願2025-111923、PCT国際出願=PCT/IB2026/056134)。なお現時点で権利は取得しておらず、出願中の段階です。

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